BIN-TAC
オークション

オークションのルール

BIN-TACとは、Buy It Now or Take A Chance の略です。

出品者はBIN価格というものを高めに設定して出品し、入札者に対して、そのBIN価格で買う意思があるかないかの二択を選択してもらいます。

選択期間終了後、BIN価格で買う意思があると選択した入札者の人数がカウントされ、その人数次第でその後のプロセスは三通りに分かれます。
①BIN単独選択:
BIN価格で買う意思があると選択した入札者がちょうど一人の時、その人が即決商品を落札し、落札額(支払額)はBIN価格になります。
②BIN複数選択:
BIN価格で買う意思があると選択した入札者が複数人いた場合、彼らの間でセカンドプライスオークションを行います。つまり、出品物に払ってもよいと考える金額を入札させて、一番高い額を入力した入札者を落札者とします。落札額(支払額)は、二番目に高い入札額です。
③BIN選択者が0人:
BIN価格で購入する意思のある人が0人の場合、抽選方式(Take A Chance)で落札者を決定します。全入札者に対して、入札金額を入力させ、入札額の上位d人を候補にして、その中からランダムに一人を抽選し落札者を決定します。(dの値は出品者が設定)

BIN-TAC方式の特徴

BIN-TAC システムは従来のオークションが抱える問題点を解決する画期的な仕組みです。 高めの「Buy‑It‑Now(BIN)」価格と「Take‑a‑Chance(TAC)」抽選を組み合わせることで、 出品者の収益最大化と入札者の公平性や納得感を両立します。

一般的なオークションサイトの方式を
改善するメカニズム

従来のオークション方式では実現できなかった、出品者の収益最大化と入札者満足度の両立を実現します。

💰
即決購入
(BIN)
🎲
抽選方式
(TAC)

経済学の根拠

このオークションメカニズムの有用性は以下の資料にまとめてあります。
BIN-TAC auction.pdf

またこのメカニズムは、学術論文Celis et al. (2014)に依拠しています。
Buy-it-now or Take-a-chance: Price Discrimination through Randomized Auctions | NBER